トランス脂肪酸について

トランス脂肪酸の健康影響に関する最近の科学的知見

2008年国際連合食糧農業機構(FAO)と世界保健機関(WHO)による、脂肪及び脂肪酸に関する合同専門家会合の報告書より:結論

FAO/WHOの会合目的は、世界で認められた専門家が集結し、基準を満たした最新の科学的知見をまとめ、各政府や国際委員会等に、 国際的に妥当性のある推薦や勧告を行うこと。各国政府は自国の公共健康対策の立案や指導方針などに役立てている。



確証的な根拠(全て若しくはほぼ全ての研究で結果が一致している)

工業的に作られたトランス脂肪酸は、冠動脈性心疾患にかかるリスクを高める。冠動脈性心疾患につながるLDL(悪玉)コレステロールを増やすだけでなく、 HDL(善玉)コレステロールを減らす。こうした影響は過去に考えられていたよりも大きかった。


おそらく確実な根拠(大多数の研究で結果が一致するが、一致しない結果もある)

工業的に作られたトランス脂肪酸は、冠動脈性心疾患による死亡、突然死、及び糖尿病にかかるリスクや、メタボリックシンドロームと診断される内臓脂肪の蓄積 (腹囲)・脂質異常(コレステロール、中性脂肪)、高血圧(血圧)、高血糖(空腹時血糖)の数値を高める。